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アパレル生産管理とは②


2022.11.09

C3-NET(シーキューブネット)とは何者なのか?

HPでは表現できていない業務詳細を、少しずつ解明していきたい(解説させていただきたい)と思います。

 

今回も「アパレル生産管理」について、個人的な考えを述べたいと思います。

 

【 生産管理はオーケストラの指揮者を目指す 】

 

前回、生産管理とは「仕様書に基づいて資材発注や投入、納期管理、品質管理、コスト管理等にまつわる諸々の業務」と記しました。

 

しかし実のところ現在の生産管理は、より広範囲の業務をまとめ上げ、モノづくりの流れを指揮すべき立場であるべきと、私は考えています。

 

大雑把ですが、管弦楽団の興行をもって仮に表現すると…

興行主=事業運営

コンサートホール=店舗・展示会場

オーディエンス=消費者・得意先

総監督=MD

集客=営業・広報

作曲家=デザイナー

編曲家=パタンナー

楽器=生地・付属等

演奏家=物流・裁断・縫製等

指揮者=生産管理

このように、いつもと違う視点でみることも、興味深いのではないでしょうか?

さてこの場合、今まで縁の下の力持ちにと思われていた生産管理は、無理にでも表舞台に出る必要がでてきました。

 

かつて私が商社営業職として、アパレル企業に出入りしていた時には、厳しいMDやデザイナーの下で、イエスマンに徹していた生産管理担当を数多く見てきました。

 

しかし今からの生産管理は、デザイナーが作曲し、パタンナーが編曲した作品を、様々な取引先の協力を得られる交渉をし、作品として披露する指揮を執るべきだと思います。

勘違いして頂きたくないのは、生産管理職を優位に捉えるべき、という意味ではありません。

経験に基づく膨大な知識と、コミュニケーション能力を身に付けて、誰もが納得できる製品を作る「覚悟」をもって向かい合うべきではないかという意味です。

 

皆さんの手元には膨大な軒数を収めた、取引先名簿があるはずです。

しかし常にコミュニケーションをとり、いつでも声をかけられる取引先は、そのうちの僅かだと思います。

引き出しがたくさんあっても、錆びついて開かない引き出しは使い物になりません。

常に開閉している(自分が使いやすい)引き出しが、もしかしたら今の能力の限界なのかもしれません。

 

今後はMD、営業、デザイナー、パタンナー等の方々(企画チーム)と、常に同じステージに立っている必要があります。

でも、なぜ今まで縁の下の力持ち的な存在であった方々が、指揮を執ることまでも目標にすべきなのでしょう。

 

それは生産管理職の皆さんが、一番理解されているのではないでしょうか?

 

私の考えはまた然るべきタイミングで、ここに書きたいと思います。

 

なお、今起きている行き詰まりや、解決の糸口を見つけたいという場合は、いつでもご相談ください。

 

モノづくりの「どうしよう」…そんな時はシーキューブネット。

 

ヨモ タケシ